[望月俊孝,金子美由紀画/たま出版]
宝地図で有名な、ヴォルテックスの望月俊孝さんが書かれた本です。以前にもKindle版で「癒しの手 心もからだも元気にするレイキ・ヒーリング」を読みましたが、これはそのマンガ版になっています。
前半がマンガで、主人公がヴォルテックスの講座を2日間受ける中で、変化していく様子が描かれています。
「2日で”気”が出る」とサブタイトルに書かれていますが、これは正確には誤りです。1日目の講座で、すでにレイキは出るようになりますから。ただ、ヴォルテックスは1日目のファーストディグリーと2日目のセカンドディグリーの講座をセットにして勧めているので、このように表現しているものと思われます。
マンガは、いろいろなものを詰めすぎているからか、ややわかりにくい感じがします。さらっと読めるようなものではないので。でも、レイキの講座がどんな感じかということは、少し伝わるのではないかと思います。
「ところで、たった20年程でレイキはどうしてこれほど大きな広がりをみせたのでしょう? その秘密に触れてみたいと思います。これは日本でこの数年の間に急速な広がりを見せつつある秘密でもあります。
(中略)
一言で言いますと『身に付けるのが簡単、しかも効果が確実、そして得た能力は永続する』ということですが、その特徴を10項目にまとめてみました。」(p.125)
ヴォルテックスでは、「レイキの10大特徴」というのを示しています。要約すると上記の通りです。誰でも修得できて、しかも修得が簡単で、効果がはっきりしていて、その効果がずっと持続する、ということですね。さらに言えば、施術も簡単で安全だと言えます。
これほど美味しいことばかりのレイキは、それだけでうさん臭く感じますよね? 実際、私もそう感じました。しかしそれも、自分が体験してみるとはっきりとわかるのです。レイキがいかに素晴らしいかと。
「レイキに関しては、鍛錬の大変さだけが頭をよぎり、近づこうとすらしない方がいては余りにもったいないと思います。
最初はたった1、2日で使える、楽しめるとわかれば、誰でもそれなら始めようと思いますね。そしてレイキは1、2日学べば、すぐ実践できますし、実践すれば、それだけの効果が現れます。しかも、10日なら10日の、そして3ヶ月、1年さらには3年(鍛)、10年、30年(練)、50年と実践すれば実践するだけの味わいが得られます。」(p.154)
※「千日の訓練を鍛と呼び、万日の訓練を錬と呼ぶ」と宮本武蔵が言ったとされることから、3年を「鍛」、30年を「錬」と表現しています。
レイキはとっつきやすいものですが、底が浅くはないということが魅力の1つでもあると思います。極めようとすれば、さらに奥の奥まで極めていくことができます。それは、レイキの効果ということもありますが、人の生き方に関係してくるからでしょう。
犬や猫は、傷ついて痛いときはそこを舐めます。しかし人は、舐めたりはしません。無意識に手を当てます。日本語には「手当てする」という言葉もありますが、手を当てることで身体を癒すということは、人間の本能だと思います。
レイキは、その人間の本能である能力を引き出すものです。すっかり忘れて使うこともなくなっていた「手当て」を、誰もが効果的にできるようにするもの。ですから、メリットが多くてデメリットが少ないのです。
レイキのことを詳しく知りたいという方には、この本も入門編としてお勧めです。他にない日本伝統のレイキについての資料もあるので、すでにレイキを習っている方にも役立つと思います。