日本におられるMさんからメールが届いたのは、1月ももうすぐ終わりという日のことでした。
タイ関係のブログを読んでいて、レイキのことが書かれており、興味を持ってメールを送ったとのことでした。
Mさんがレイキに興味を持たれたのは、ご自身が原因不明の右肩痛を抱えておられたからです。
四十肩や五十肩などとも違うし、レントゲンを撮っても原因がわかりません。
整体などの施術を受けると、一時的には良くなるものの、すぐに元に戻ってしまうとのこと。
バンコクに行く予定があるので、そのときにレイキを体験させてもらえないだろうか、というものでした。
話を伺った限りでは、かなり重篤な感じがします。それで私は、1回の施術では効果がわかるかどうか不明なので、3日間通うよう提案しました。1回の施術は1時間です。
もちろん、これは体験として行うので、無料でさせていただきました。その代わり、感想を書いてくださいとお願いして。
2月初旬の指定の日、Mさんが来てくださいました。がっしりした身体からは、それほど悪いところがありそうには思えません。
しかし、「ほら、手が上がらないんですよ。」と、ご自身の腕を上げて見せてくれます。「今は痛くないんですけど…」と言われますが、腕は肩の高さまでしか上がりません。
前に上げる時と、横に上げるときで、上がる高さに差があるとも言われました。また、肩の上部が腫れていて、悪くなると痛みが肩の前面に出てくるのだとか。
さっそくベッドにうつ伏せなっていただき、2人でレイキをすることにしました。1人は頭を中心に、もう1人が右肩にレイキをします。
やっている最中に痛みが出てきたと言われるので、好転反応の話をしました。レイキの刺激で、患部が痛くなったりすることがあるのです。
ただ、レイキは受ける側の自由を尊重しますから、やめたくなったらいつでもやめることは、最初にお伝えしてあります。
30分後に、今度は仰向けに寝ていただきました。右肩の上部と前部に手を当てていると、上部の方に強いヒビキを感じます。おそらく、前部は痛みを感じているだけで、それほど悪くはないのだと思われます。
後半になると、痛みが消えてリラックスした感じになったと言われます。時々、イビキをかいて眠られたりして、レイキがよく届いていることがわかります。
レイキは、人なら誰でも出せるという話をしたところ、お連れの方が興味を持たれて、やってみたいとのこと。それで、Mさんの肩に手を当てていただくことにしました。
私はお連れの方の背後から両肩に手を当てて、レイキが出やすくなるようにサポートしました。サポートしている時も、私の左手に強いヒビキを感じます。お連れの方の左手が、Mさんの肩の上部に当てられているためだと思われます。
こうして1時間の施術をして差し上げたところ、ずいぶんと楽になった感じがするとMさんは言われます。翌日も同じ時間に来ていただくようお願いして、その日は終わりました。
翌日は、施術する側は3人で行いました。今度は仰向けだけで1時間です。1人は頭、1人は右肩、もう1人は足や肝臓、腎臓など。
痛みが出ている場所とは違う所に、病根がある可能性があります。レイキは、身体を流れて全身に届くとは言え、やはり患部や病根に近い所に手を当てるのが効果的です。
最終日は、2人でレイキを行いました。この日もMさんには仰向けになっていただいて、1人は頭に、もう1人は右肩に手を当てました。
3日間、各1時間のレイキを受けられて、Mさんはレイキの素晴らしさを実感されたようです。症状が完全に良くなったわけではありませんが、手応えを感じられたご様子。
施術した私たちも、効果を感じていただけたことで、とても嬉しく思いました。また、レイキをさせていただくことで、私たちもまた気持よくなれます。ありがとうございました。
では、Mさんからいただいた感想を、以下に紹介します。
日本に帰国後、慌ただしい日々に戻りつつありますが、肩の痛みもあまり出ておらず、可動域に違和感を感じることも少なくなりました。
「レイキ」について無知だった私だけでなく、胡散臭さを感じてた周囲までもが驚いている状況です。
初日の後半、仰向けでレイキを受けながら何気無い会話をしてたにも関わらず、一瞬にしてイビキをかいて寝てしまった時、それまで感じていた痛みや違和感よりも温かさや安心感に包まれている感じでした。
もちろん、好転反応としてその後若干の痛みや熱っぽさはありましたが、翌朝の寝起きの楽さにより「レイキ」への半信半疑が消え、癒しを感じられました。
2日目、3日目と首筋や肩に感じるビリビリ感は強く感じられるようになり、でもそれが痛みとかではなく、心地いいモノとなり、すごくリラックスした状態でした。
掌をあてるだけ、ただその単純な行為の中に、人が誰しも持つ「レイキ」の在り方、そしてそれを施す側の優しさをすごく感じた3日間でした。
赤木さんに頂いた冊子を見て自分でも試してみましたが、何が正解かはまだ分からないんですけど、手から感じる温かさはあり、でもその温かさも時折スーっと抜ける感覚がありますね。
気張ることなく、続けられるといいなぁと思います。