手の妙用

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[吉田弘/東明社]

これは臼井氏が始めた靈氣療法とは無関係の、手当療法について書かれた本です。

1970年の出版ですが、著者の吉田弘氏は、大正11年に京都帝大を卒業された方で、心霊研究などをされています。

豊富な実践例も紹介されていて、ほとんどすべての病気が手当で治るという吉田氏の自信を、裏付けているように思います。

 

吉田氏は、手当療法は特別な技能が必要なものではなく、誰でもできると言います。

また、それを人に教えてやらせると、同様の効果があるので、私の手だけでなく、誰の手でも、また何も知らないでも、やればなおるということである。」(p.110)

なぜならば、私の手当するときの気持は、催眠術師のように心に何か思って、決意したり、観念をこらしたりすることは、全然しないために、「私がやった」という意識が起こらぬ。ただ私は「手にどう感ずるか」ということだけに心を集注しているだけである。」(p.205)

つまり、レイキではアチューンメント(霊授)によってレイキの回路が通じるようになると言うのですが、その必要さえないのだと。

そして気功のように、意識を集中することも要らないと言います。ただボーっとして、手の感じを感じていればよいのです。

 

「手当療法」には、しかし、一つの欠点がある。それはこの忙しい世の中で、手当はある程度の時間をかけねばならぬということである。」(p.79)

私はこれを、欠点でもあると同時に、長所でもあると思っています。

なぜなら、長く寄り添っていられるからです。誰かのために長く寄り添うということは、すなわち「愛の行為」ではないでしょうか。

 

打撲や捻挫のような急激に起こった痛みは、急激に手当すれば、なおるが、その他の病気になると、そう簡単にはいかない。」(p.78)

肝腎かなめがわるくならなければ、癌といえども発生しないと断言しうる。」(p.106)

心と肉体とが一番関係の深いのは肝臓である。気の短い人、怒りやすい人、酒乱、ヒステリー、ヒポコンデリー、ノイローゼ、てんかん等、私にいわせれば、みな肝臓が原因である。」(p.107)

とくにヘソ中心に当ててるときは、両腎臓にも当てられるので、誤って腸で全部なおると信じ込んでいる場合が多い。
 「感ずる手」ならば、腹の方から当てても腎臓がわるいのはよくわかる。」(p.178)

このように、早期に手当をすることと、病気の場合は肝臓や腎臓にヒビキがあるかどうかを感知し、そこに手を当てることが重要だと説いています。

手当をすることが遅れれば、文字通りに手遅れとなるので、早めに手当することが大切なのですね。

 

ところが「手当療法」では診断はあとですればよい。診断を先行させる必要がない。
 患者が苦痛を訴えるところに、まず手を当てる。しばらく当てていると、その部分がほんとうにわるいなら、手に次第に痛みを強く感じだして、遂にはその痛みは完全に取れてしまう。」(p.174)

素人であっても、原因がわからなくても、ただ手を当てればよい。本当に簡単な方法だと思います。

 

「手当療法」で一番大切なことは、自分の手を「感ずる手」にすることである。
 本来、人間の手は「感ずる手」になっているのである。八、九才から、十二、三才までの子供なら「感ずる手」を持っている。」(p.141)

ただ私の手と違うのは、私の手は「感ずる手」になっており、一般の人の手は「感じない手」であるだけの相違である。「感じない手」でも患部に根気よく当てていれば、必ず効くのである。ただ感じないから、当てている本人がたよりない感じでいるから、長つづきがせず、根気よく手を当てていられない。根気よく当てれば、何も知らずとも必ず効くのである。その実例はたくさんあるから、信じて断行してみればよいと思う。」(p.138)

しかし、「手当療法」の放射は、いくら当てても当てすぎて害になることはない。当ててよくなると、自然に患部から手がはなれてしまう。
 またちょっと当てる場所が違っても、「感ずる手」なら、自然に動いて、真の患部の方に移っていく。
 もし「感じない手」ならば、少々違った部分に当てていても、その効果は間接に患部に及んでゆくから、害になることは絶対にない。素人がやっても決して誤りを犯して害を与えるようなことはない。」(p.113)

このように言って、「感ずる手」になることの重要性を説いていますが、それと同時に、「感じない手」であっても効果はあるということを力説しています。

 

では、「感ずる手」になるにはどうすれば良いのでしょう。そのことを、以下のように説明しています。

一言にして言えば、手に精神を集注する練習をすれば「感ずる手」になるのである。」(p.143)

具体的な修練方法も書かれていますが、要は手に意識を集中することだそうです。

 

レイキではありませんが、レイキとまったく同じパワーだと思います。ですから、レイキの実践にも役立つ内容だと思います。

ただ残念ながら絶版で、今は中古でしか手に入りません。再版されることを期待します。

第3回レイキ練習交流会を行いました

2014年11月1日(土)13:00~16:00、バンコク都内のコンドミニアムで、第3回バンコク・レイキ練習交流会が行われました。

参加者は、男性2名、女性4名の計6名です。

すでに数回参加して顔見知りの人がほとんどだったので、最初の自己紹介はレイキの体験談を話してもらいました。

泣いている子どもに手を当てたら泣き止んで、離したらまた泣きだしたという話もありました。

重要な会議の前など、遠隔でパートナーにレイキを送っているという人も。

レイキは心身の癒し(ヒーリング)だけでなく、様々なことに使えますからね。

 

続いてマスターの方から簡易アチューンメント(霊授)を受け、全員でレイキ・サークル(レイキ回し)をしました。

どちらも、レイキの流れが良くなるという効果があります。

 

その後は、少し長めのレイキ・マラソンをすることにしました。

ベッドに横になって、1人20分ずつ、みんなからレイキを受けます。

複数の人からレイキを受けると、温泉に浸かっているように全身がポカポカしてきます。

また約2時間のレイキを行うことで、行う側にもレイキがたくさん流れるので、心身ともに気持よくなります。

レイキをしながらおしゃべりもして、とても有意義な時間を過ごしました。

 

次回の第4回バンコク・レイキ練習交流会は、12月13日(土)13時からと決まりました。

参加したい方は、ぜひご連絡くださいね。

 

レイキのレッスン、始めよう♪

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[仁科まさき/Kindle版]

「マイホーム・レイキ」の著者、仁科まさきさんの電子書籍です。Kindle版、またはオンデマンド印刷のペーパーバックとして購入できます。アメリカのamazonからなら、カラー印刷になりますが、日本のだと白黒印刷になるそうです。

この本の副題に「独学で身につけるレイキセラピー」とあるように、これはレイキを独習するための本です。

 

多くの人は、レイキは講習を受けて、その中でアチューンメント(霊授)という儀式を受けなければ使えないと信じています。

しかし、レイキはそもそも誰にも備わっている自然な能力ですから、そういったものを受けなくても、誰もが使えるものなのです。

そのことを仁科さんは、通信教育という形で実践してこられ、その内容をまとめたのがこの本なのです。

 

対面の講習では、アチューンメントと呼ばれる気の流れを良くしてもらう手技を受けることで、その場でレイキが沢山出るようになります。しかし、アチューンメント以外にも気の流れを良くする方法があるのです。自分でも工夫しだいで、レイキが出て、実用的な効果が出せるようになります。

本の中で仁科さんはこう言われて、まず自然に手を当てることで、レイキが流れることを示します。

そして、レイキの流れを良くするために、発霊法や、写真や音楽を利用する方法、五戒を唱える方法などを紹介しています。

 

皆さんの目標としては、
 力を抜くことを覚える
 頑張らないことを覚える
 レイキに任せるのを覚える
 考えすぎないことを覚える
 そして、実践では
 他人へのレイキを努力する
 20~30分以上と長く手を当てられる
 体調の悪い人にレイキを使う
 また練習として、
 発霊法をする
 五戒を心がける
そうやって、半年ぐらいレイキをしっかり使っていくと、もう下手なマスターがするのよりも、遥かにレイキが出るようになりますし、効果も現れます。本当ですよ(^0^)

講習を受けることより、本を読むより、実践することが重要なのですね。

本書は、すでにレイキの講習を受けた方にも、レイキの本質に立ち返るための参考になると思います。

これを読んで、レイキの実践を行っていきましょう。