誰もが持つ自然な能力

レイキとは、一言で言えば「誰もが持つ自然な能力」と言えます。

レイキつまり「氣」は、宇宙の根源的な生体エネルギーだと言われます。

私たちは、このエネルギーによって存在し、また、正常を保っているのです。

 

宇宙は私たちに、自然治癒力という素晴らしい能力を与えてくれました。

その力によって、私たちは病気や怪我をしても、元の健康な状態に戻ることができるのです。

 

犬などの動物は、怪我をすれば傷口を舐めて癒します。一方、私たち人間は、痛い時には思わず手を当てます。誰も舐める人はいません。なぜそうなのでしょう?

私は、それは人間に備わった本能だと思います。日本語は、病気や怪我の改善を促進することを、「手当て」と表現します。実に不思議ではありませんか?

 

レイキは、手を怪我をした患部や病気のもとになっている部位に当てることによって、自然とそこへ「氣」が流れるようにしてやります。

レイキをする人の身体がパイプとなって、そのパイプを流れてきた宇宙の「氣」が、自然治癒力を助けるために、必要な部位に流れるのです。

 

このような本能に根ざした能力が、特別な人だけの超能力であるはずはありません。ですからレイキは、誰でも簡単に使えるようになるのです。

そこが、訓練をすることで出せるようになる「気功」との大きな違いです。また、レイキがテレパシーなどの超能力とも違うところです。

 

人は本来誰でも、レイキが使えたのです。ただ手を当てるだけですから。ところが、生活している間のストレスなどが原因となって、レイキのパイプが詰まってしまうのです。したがって、そのパイプを掃除してやるだけで、また使えるようになるのです。

アチューンメント(霊授)と呼ばれる儀式のようなレイキを受けることで、誰でも簡単にレイキが使えるようになります。ですが、それを受けなくても、自分でパイプの掃除をすることでも、レイキは使えるようになります。

レイキのパイプを掃除して、さらに太くするための効果的な方法は、次のようなものがあると考えられています。

1.他人にレイキをしてあげる
2.自分自身にレイキをする
3.発霊法(=合唱して手を刺激し合う)をする
4.アチューンメントを受ける

誰もが持っている自然な能力なのですから、使わないともったいないのです。

日本発祥のヒーリング手法

レイキとは、一言で言えば「日本発祥のヒーリング手法」と言えます。

レイキは、1922年(大正11年)に、臼井甕男(うすい・みかお)氏「臼井霊気療法学会」を設立したことによってスタートしました。

当時は「レイキ」ではなく「靈氣」と書いていました。正式名称は、「心身改善臼井靈氣療法」と言います。

「靈氣」は一般名称ですから、本来はそれだけでは正しくありません。ですが、現代では西洋でREIKIとして知られており、日本でもレイキだけで通じるようになっています。

 

元々は代替医療(民間療法,自然療法)の一種で、レイキの目的は心身の不調を改善させるものでした。

当時の日本には、他にも手を当てることで病気や怪我を治す「手当て療法」と呼ばれる種類の代替医療が数多く存在したようです。(他にも加持祈祷など、無数の代替医療が存在しました。)

いわばレイキも、その「手当て療法」の一種と言えるでしょう。

 

ただ現在は法律によって、レイキを代替医療として扱うことはできません。したがって、診断するとか治療するなどとは言えません。

なので、心身を癒すという言い方をしています。実際の効果は人それぞれですし、必ずしも病気や怪我の改善を保証するものでもありませんので。

海外ではヒーリング(癒し)リラクゼーションとして広まっています。そのためレイキを、美容のために利用する人も多いようです。

愛の実践

レイキをすることは、愛の実践と言えるでしょう。

ただ傍に寄り添って、じっと手を当ててあげるだけ。病気や怪我が治るのは、その人の自然治癒力ですから、レイキはそのサポートをするだけです。

このように、治るかどうかも相手の自由に任せ、自分ができることを淡々とすること。それがレイキであり、愛の実践なのです。

愛は、強制しません。相手を縛りません。自由にさせます。ただ無条件に与えるだけです。

 

このことがよく現れているのが、創設者の臼井甕男(うすい・みかお)氏が唱えたというレイキの五戒です。

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レイキの五戒

ここに、こう書かれています。

「今日丈(だ)けは、怒(いか)るな、心配す(る)な、感謝して、業をはけ(励)め、人に親切に」

これは、レイキをする人の生き方であり、人生の指針でもあります。5つの戒めが書かれているので、五戒(ごかい)と呼びます。

 

「今日丈(だ)けは」というのは、前後際断して今に生きるということです。将来の不安、過去の後悔はひとまず脇に置いて、今日だけはこれをやろうという考え方です。

人の精神活動の中で最も良くないのが「怒り」であり、次が「不安」だと言われます。ですから、「怒るな、心配す(る)な」と言われています。

私が別にやっている「幸せ実践塾」という活動では、この精神的な部分について論理的に説明しています。

この五戒を実践することは、すなわち愛を実践することだと思います。怒らず、心配せず、感謝して、やるべきことを淡々とやり、他の人には親切にする。こういう生き方をすることが、レイキ実践者に求められています。

 

この五戒と、病気や怪我をした人を癒やすレイキそのものは、一見、無関係のように思われるかもしれません。しかし、実はそうではないのです。

この五戒が生まれた背景には、レイキによって病気が治っても、またしばらくすると同じような病気になってしまう人が多い、ということがありました。このことに気づいた臼井氏が、病気が根源的に治るためには意識の変革が必要だと感じられて、この五戒を作られたのです。

この五戒は、レイキ実践者の指針ですが、これはレイキ実践者が生き方の手本を示すためのものです。

愛は押し付けることをしません。ですから、患者に対して「このように生きなさい」などと説教はしないのです。ただ手本を示し、そのように生きたいと思ってもらうようにするのです。

ですから、この五戒を実践しないレイキは、レイキ本来の姿とはかけ離れていると言えるでしょう。私は、レイキの魅力の本質は、この五戒にあると思っています。