私は、2014年6月より、西洋レイキを複数のスクールで学び、また日本伝統の靈氣である直傳靈氣を学んできました。西洋レイキでは2016年にマスターを取得し、直傳靈氣でも2018年に師範格を取得しました。
その中で感じたのは、何だか無意味な規則やしきたりにとらわれて、本来のレイキが死んでいるという感覚でした。
西洋レイキの中には、オーラの浄化とか乾浴(けんよく)、身につけたアクセサリー類を外すことを求めるなど、様々な規則や条件があります。また直傳靈氣でも、その正統性を守るために様々なしきたりがあります。
こういうことは、その組織を守る上では重要な事かもしれませんが、レイキそのものを考えた時、私は無用のものだと思うのです。
なぜなら、「レイキ」として認識される以前から、レイキは存在していたのですから。レイキは人間の本能であり、自然なエネルギーなのです。
たとえば、お腹がいたい時に思わず手を当てますよね? どうしてですか? そう尋ねてみても、おそらく明確な回答は得られないでしょう。せいぜい、「それが普通でしょ?」みたいな回答しかないと思います。
なぜ答えられないのでしょう? それは、人間の本能だからです。
考えてもみてください。お腹が痛い時に、思わず手を当てる犬や猫がいますか? (いたらびっくりしますので、ぜひ教えてください。)いないはずです。でも、人は手を当てますよね?
では、怪我をした時にそこを一生懸命に舐める人はいますか? いないはずです。(これもいたらびっくりしますので教えてくださいね。)犬や猫は舐めますが、人は舐めません。なぜなら、それは本能ではないからです。
今の科学では、犬や猫が傷口を舐めるのは、唾液に含まれている成分により、治りが早くなるからだと言われています。しかし、犬や猫はそれを知って舐めるのでしょうか? そんなことは考えられません。
同じように、人が悪いところに手を当てると、治りが早くなるのです。しかし、そんなことを知っているから手を当てるのではなく、思わず手を当ててしまいます。結果として、治りが早くなるのです。
このように、不調の時に手を当てるという行為は、人間の本能であり、自然なことです。心身改善臼井霊気療法が大正末期に始まる以前から、手当て療法という民間医療のジャンルがありました。人は、手を当てれば早く良くなるということを、無意識に知っていたのです。
その、人の本能である手当てを積極的に使っていこうとするのが、「ナチュラル・レイキ」です。「レイキ」という名前は使っていますが、いわゆる「西洋レイキ」とか、その元でもある日本伝統の「心身改善臼井靈氣療法」(今学べるのは直傳靈氣だけです)とは、まったく別の考え方によるものです。
もちろん、その元になっている自然なエネルギーというものは、同じものです。しかし、それぞれの組織にある規約だとかしきたりとか作法とか、そんなものを完全に無視して、人として本来の能力に根ざしたレイキを伝え広めるのが、この「ナチュラル・レイキ」の目指すところです。
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